開聞岳かいもんだけ(鹿児島県 924m)高千穂峰
たかちほのみね
(鹿児島県 1574m)


2007年10月19日(金)・20日(土)・21日(日) 快晴 

19日:高松(20:00)〜丸亀経由〜

20日:指宿市開聞十町かいもん山麓ふれあい公園駐車場着(6:40)
公園発(07;35)〜開聞岳山頂(10:45)山頂発(11:10)〜公園(13:40)
バス移動〜宮崎県えびの市 えびの高原荘(17:15)

歩行時間 約6時間(休憩含む)

21日:えびの高原荘発(07:40)バス移動〜高千穂峰ビジターセンター発
(08:30)〜高千穂峰山頂(10:30)山頂発(11:00)〜ビジターセンター(12:30)
〜えびの高原荘発(15:00)〜高松22日(am12:15)

歩行時間 約4時間(休憩含む)

8月の末以来,久しぶりにB社の泊まりのバスハイクに参加した。

今回は日本本土最南端の地にそびえる開聞岳と宮崎県と鹿児島県の県境、
霧島連山の南東部に位置する高千穂峰を歩く旅です。

高松を20時に出発して、丸亀で8人の参加者が乗り込むとバスは一路
鹿児島へと向かう。参加者27名、スタッフ2名、ドライバー2名。定員一杯

今日のバスは少し古い感じがするが、いつもの2人掛けのシートと違って
3列シートの夜行バス仕様。こちらの方が大分楽だ。

鴻池SAを過ぎるとカーテンを閉め、電気を消しておやすみモードに入る。
時間は過ぎるがなかなか眠れない。
次回からは睡眠薬代わりに酒でも飲もう。
うとうとしてる間にかいもん山麓ふれあい公園駐車場に着いた。

☆一日目 20日(土) 開聞岳(薩摩富士)


狂い咲きの桜の向こうに開聞岳

開聞岳(かいもんだけ)は鹿児島県の薩摩半島の南端に位置する標高
924mの火山日本百名山の一つ。山麓の北東半分は陸地に
南西半分は海に面しており見事な円錐形の山容から別名薩摩富士と言う。

またこの山は二重火山で、七合目付近から上の部分が二次噴火による
隆起によってできたものである。


標高120mからスタート

登山口

公園の芝生広場を横切り、左手の閑散とした草スキー場に沿ってコンクリート
の車道を歩けば「ここは2合目」と書かれた登山口がある。

鬱蒼として暗い樹林帯の中を歩いて行く。展望はまったくきかない。
登山道は五合目あたりかららせん状に山を一周して登って行く。


5合目からの池田湖

展望の良い登山道

火山灰のざらざら道を登ると五合目に到着。
救助第4ポイントと書かれている。ちなみに第1ポイントは山頂であった。
どんな意味があるのでしょう。多分5合目まで見通しがきかないので
ヘリでの救助のポイントにしてるのかな?

やっと展望が開けた。
眼下にイッシーが生息していると言われている池田湖が見える。
しかしまた展望は閉ざされ、9合目までは所々しか望めない。


逆光に映える大隈半島(佐多岬)


仙人洞

9合目

足元の悪い露岩の道を登ると8合目手前の仙人洞に着く。
この洞窟(仙人洞)は開聞岳が噴火した時に溶岩がせりあがって出来たもの
で、山伏達の修業の場として使われ「仙人洞」と言う名前が付けられた。


美しい展望

九合目を過ぎると岩と潅木の急勾配になり、視界が開けた。
高さ6〜7mの岩場に取り付けられた急な階段を登りきればやがて樹木は
低くなり山頂が近いことをうかがわせる。


枚聞神社の奥ノ宮

山頂 下には池田湖

枚聞(ひらきき)神社の奥ノ宮の横を登れば開聞岳山頂だ。
山頂は余り広くなく岩がむき出し、でも展望は最高。
昭和63年に皇太子殿下が登られたという石盤の記念碑が設置されていた。

ここで昼食にするがラサール高校の生徒が250人も登頂してくると言うので
早々に往路を下山する。
登山道は広くないので大勢の人とのすれ違いが大変。
下山するとふれあい公園管理事務所で開聞岳登山証明書をくれると言うので
記念に頂くことにした。4種類の中から選べるようになっている。
私はこれを頂きました。

管理事務所の隅のほうに缶ビールが置いてある。
迷わず一本買う。なんと美味しかったこと。下山直後のビールは久しぶり。

今日の宿は宮崎県えびの市のえびの高原荘。
3時間弱走りやっと宿に着いた。
さあこれから温泉入浴と夕食だ。∩(´∀`)∩♪


登山証明書

開聞岳の野草 これと言ったものはありませんでした。


イタドリ

ツチトリモチ(寄生植物)

ツワブキ

ヌマダイコン

センプリ

なんと言う木の花でしょう
コフジウツギのようです。


キリシマシャクジョウ

キリシマシャクジョウと名前が分かったのは2009年2月にNHKの
日本の名峰「開聞岳」にこの花の名前がでたからです。


☆二日目 21日(日) 高千穂峰(たかちほのみね)


高千穂峰

高千穂峰たかちほのみね)は宮崎県と鹿児島県の県境に位置する
複合火山であり霧島連山で第二の高さである。
西部に活火山である御鉢(おはち)、東部に二ツ石の火山を持って
美しい山容をしている。

天孫隆臨神話の地とされており、山頂にある青銅製の天之逆鉾
御神体として崇められている。


えびの高原荘

ビジターセンタ横の鳥居

昨夜宿泊したえびの高原荘。国民宿舎(パンフには国民宿舎と書かれて
いない)のようだ。標高1200mに建設されていてまだ新しい。
清潔で設備もよくて国民宿舎のイメージを払拭しました。
ちょっとした温泉ホテル並み。布団は敷いてくれませんよ。

高千穂河原のビジターセンターの駐車場までバスで下りて来た。
ここは標高970m。青い線のコースを登ります


古宮跡

石畳の階段

霧島神宮は霧島の度重なる噴火で焼失し、再建を繰り返して現在の所に
建てられた。鳥居をくぐり、霧島神宮古宮跡の右側の遊歩道を登る。
しばらく石畳の登山道が続きます。


登山口

赤ガレの急坂が始まる

やがて赤ガレの歩き難いお鉢斜面の登山道が始まります。
浮石や礫ガレの上を避けて安定した岩の上を歩かないと滑りそうです。


左奥に開聞岳、右に桜島が見えます。


振り返ると

御鉢

振り返ると遥か向こうに高千穂河原御鉢の縁まで登って来ました。
御鉢から噴煙も見えます。今噴火したらどうなるのでしょう。

火山活動がまだ沈静化していないのであろうか。
南側のルートは立ち入り禁止になっている。


御鉢の縁

御鉢の上から中岳、新燃岳、韓国岳など霧島連山が見えます。
縦走したら楽しいだろうな。
ミヤマキリシマが咲くと山はピンクに変わるのでしょね。


狂い咲きのミヤマキリシマ


高千穂峰

馬の鞍と言う岩に跨る

御鉢の縁越しに高千穂峰が見え出した。
ガイドさんに教えて貰って馬の鞍に乗ってみました。私の目の先には桜島
素晴らしい展望です。


主峰高千穂峰

鞍部からの高千穂峰

御鉢の縁から鞍部へ下りるといよいよ高千穂峰への登りだ。
鞍部に新しい鳥居が建立されている。最近かな・・・
西暦540年に神殿が建てられていたようだ。


凄いガレ場

火山で噴出した大きな石や砂礫の登山道を慎重に登ると山頂だ。


山頂

山頂は日の丸がたなびき、真ん中には天孫降臨伝説を伝える天の逆鉾
が立っている。そして360度の大パノラマ。


山頂

天の逆鉾

この2日間は最高の天気に恵まれて九州の2座を堪能することが出来た。
やはり山歩きは一に安全二に天気かな。
四国では味わうことの出来ない山を歩けたことに感謝〜感謝