★寒霞渓かんかけい・星ガ城山ほしがじょうやま
(香川県小豆島 817m)

★2007年11月3日(土) 晴れ


高松港(07:50)〜草壁港(08:35)〜タクシー〜紅雲亭(08:50)〜
ロープウエイ山頂駅(11:00)出発(11:20)〜三笠山(11:32)〜星ガ城東峰
(12:25)〜山頂駅(13:00)〜猪ノ谷バス停(13:55)〜タクシー草壁港(14:45)
〜高松港(15:30)

歩行時間 約5時間(休憩と花散策を含む)
(花散策をしながらゆっくり歩くので時間は参考になりません)

寒霞渓周辺マップ
(クリックすると拡大します)

昨年、寒霞渓に紅葉を見に来たときに小豆島にしか自生しない固有種
ミセバヤの花の終ったのを見て花期にぜひ来てみたいと思っていた。

天気予報によると明日は絶好の天気のようだ
紅葉には少し早く、またミセバヤも花期が過ぎているかも知れないが
明日しかチャンスがないので出かけることにした。

昨年は足の靭帯を痛めていて四国百名山で瀬戸内海の島々の最高峰
である星ガ城山に登れなかった。
今年はそこも歩きたいと思っていた。


ミセバヤ(ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)

下垂れした草姿の先に小さな紅花が集まり球形になる。

自生地は小豆島の限られた岩場など。各地の人里近くの岩場や石垣
にあるのは植栽種が野生化したもの。

ひょっとすると小豆島も遊歩道横の手の届くところにあるミセバヤは
減少したので植栽したのかも知れない?(あくまで私の推測です)
それらの花はすべて終っていた。

私が撮ったのは垂直な岩場に垂れ下がって咲いていた。
そんな所にしか咲いた花はありませんでした。
家内に足を支えて貰って、望遠でやっと撮る事ができた。無理は禁物!!


ミセバヤ


高松港

紅雲亭の下

高松港から草壁港まで内海フェリーの高速艇に乗ると僅か45分
バスの待ち時間が1時間20分もあったので少し贅沢してタクシーで
紅雲亭まで行くことにした。

紅雲亭・・・料理屋じゃござ〜あせんよ。奇岩の名前ですぜ

紅雲亭の下から四望頂(見晴らしの良い展望所)まで1,8kmと表示が
してある。三笠園地まで2km。

表遊歩道の舗装された道を歩いていく。
あれれ・・・道の左右は綺麗に草刈がされている。ショック
上まで刈られているのかと心配したが下だけだったので胸を撫で下ろした。


老杉洞

こんな崖にミセバヤ

途中の奇岩が目を楽しませてくれる。昨年は紅葉の時期に歩いたが
奇岩と紅葉がマッチして素晴らしかった。
香川の誇れる自然遺産だ。

写真が小さくて見えませんが右の崖にミセバヤが点々と開花していました。


熱心に写真を撮っています

瀬戸内海

いつも二人で写真を撮るので山歩きをするとかなりの枚数になり
整理が大変です。

良いところは同じものを二人が撮っているので一方が失敗しても
もう一方がうまくいっている時があります。
二人とも上手く撮れていた場合はどうかって・・・もちろん私のを採用です。(笑)


寒霞渓

寒霞渓も紅葉はまだまだです。このあたりが真っ赤に燃えるのは末でしょうか。


この石の向こうが寒霞渓

三笠園地から星ガ城山へ

三笠園地まで1時間で来れるところを何と2時間もかかってしまった。
岩によじ登って写真を撮ったり、
ゆっくりと野草を楽しみながら歩いてきたので・・・・

ここで昼ごはんにする。今日の弁当はコンビニ弁当ではありませんよ。
昨夜、家内が出かけていた間に私がおかずを作り、おむすびは朝
握りました。たいしたものではないですが自分で作った弁当は殊のほか
美味しかった。゚.+:。∩(・ω・)∩゚.+:。
一人のときは家でもときどき自分で作ります。

ここから三笠山を経由して星ガ城山に歩いていく。


星ガ城山への道

山頂

星ガ城山西峰東峰があり、途中の表示に星ガ城山はこちらですよと
書かれた道標がないので少し分かり難い。東峰が最高峰である。


裏遊歩道

松茸岩

船の時間が気になるので登って来た道を早々に引き返し、
帰りは三笠園地から裏遊歩道を下りる。
この裏遊歩道は石畳の急坂で歩き難い。


石門

小豆島霊場第18番

自然岩の石門の下をくぐる。紅葉のときは素晴らしいだろうな。
石門を出ると岩に張り付いたように建っているお寺が現れる。
寺の朱色がモミジの緑に映える。

ここのモミジの紅葉は小豆島で一番遅いらしい。


良い天気

間もなく猪ノ谷のバス停。今日も天気に恵まれて楽しい一日だった。

●今日の花・木の実など


ツメレンゲ(ベンケイソウ科キリンソウ属)

思いがけず満開のツメレンゲに出会いうれしかった。
二箇所の岩場に沢山咲いていた。ヤマジノギクとペアーで・・・


フユザンショウ

シマカンギク

ヤマハッカ

コバノタツナミ


アオジクマユミの紅葉

アオジクマユミの紅葉は最高に綺麗だ。ピークには濃いピンクががった赤に
なる。まだこれから・・・


ヤブムラサキ

コムラサキ


リュウノウギク(キク科キク属)


マメヅタ

キノコ


ヤマジノギク(キク科ハマベノギク属)

キク科も良く似た花が多く同定が難しい。このキクもホソバコンギクと思って
いたらヤマジノギクでした。


ミセバヤ

ツメレンゲ


シロダモ(クスノキ科シロダモ属)

沢山の木々が実をつけていたが勉強不足で木の同定は難しい。


タンナトリカブト

マムシグサ

今日の歩きで一番多く見かけたタンナトリカブトマムシグサ
マムシグサはいたるところで赤い実を付けていた。
こんなに沢山見たのは初めてだ。


イヌザンショウ

オリーブ


ショウドシマレンギョウ(モクセイ科レンギョウ属)の紅葉

レンギョウ属は世界で7種類が知られており、日本には小豆島だけに
自生するショウドシマレンギョウと岡山・広島両県の石灰岩地に自生する
ヤマトレンギュウ2種が知られているようだ。
いずれも日本固有種。