皇海山すかいさん(栃木県・群馬県 2144m)と
赤城山あかぎさん(群馬県 1828m)
2008年10月10日(金)〜12日(日)
10日(金):高松(19:50)〜明石大橋経由〜沼田尾瀬IC〜
☆ 一日目(11日) 曇り
皇海山(すかいさん)
道の駅白沢(05:30〜06:15)洗顔・朝食〜現地バス〜
皇海山登山口(08:30〜50)〜不動沢のコル(10:40〜50)〜
山頂直下昼食(11:30〜45)〜山頂(11:50〜12:05)〜
皇海山登山口(14:35〜43)〜現地バス〜道の駅白沢(16:38〜54)
〜旅館(17:40)
歩行時間 約時5間45分(休憩を含む)
赤城山山頂から見た皇海山(中央奥)
皇海山は栃木県日光市と群馬県沼田市の境界にある山である。
東西に長い頂稜を持っている。
登山ルートは栃木県側と群馬県側の2ルートがあるが私達は
比較的短時間で登頂することができる群馬県側の不動沢ルートを登る。
途中下車 |
登山口 |
道の駅白沢で現地バスに乗り換えて、2時間余りもかかって
登山口に着いた。ダートな林道を20kmも走る。
途中、道が水路になっていてバスが人を乗せて通過できないところもある。
この皇海山登山道入口の標識やけに高いが積雪のためでしょうか。
登山口にはこんな看板が・・・
ここから山に入る |
カラマツの中 |
登山口から沢に沿った道を少し歩くとカラマツ林の不動沢に入る。
不動沢の渡渉点
ここを渡渉して対岸へ・・・。結構水が流れている。
この山は何度も渡渉を繰り返しながら登る。
右岸に渡ると笹原の道になる。
しばらくは緩やかな笹原の中を歩く。
周辺の木々がサワグルミ、シャクナゲなどの樹からブナ、ダケカンバ
カエデなどに変わりだすと沢は細くなり登りがきつくなった。
右へ皇海山の標識に従って水量のない沢に入ると
一段と勾配が増し、沢に沿って直登になる。
少し苦しいが辛抱すると不動沢のコルに着いた。
不動沢のコル |
コルから見た鋸山の鋭峰 |
不動沢のコルで小休止。
コルまではほとんど展望がきかなかったがここは南に展望が開け、
鋭い峰を持った鋸山がガスの中を見え隠れする。
ここから鋸山までは往復1時間ぐらい・・・。
ここにザックを置いて登る人が多いそうだ。
山頂は360度の大パノラマ。
でも我々は行かない。
ここまで来れば日本百名山の皇海山の山頂はもうすぐだ。
ここからは県境尾根の登りになる。
深い森に入って行く。。
枯木帯
笹原の道から枯木帯が見え、この辺りからはオオシラビソ、シラビソ、
コメツガ、ダケカンバといった亜高山針葉樹林帯となってくる。
最後の急坂を這い上がり、尾根に出ると道が緩くなり、山頂までは
もう僅かだ。
山頂の手前には天に向かって立つ青銅の剣がある。
江戸時代、皇海山は庚申山の奥の院として、鋸山と合わせて信仰登山が
盛んになっていた。
明治26年には青銅の剣が奉納され、現在も立派に残っている。
青銅の剣
山頂
山頂は余り広くなく、三方が樹林に囲まれているが天気が良ければ
北アルプスから富士山まで望めるようだ。
あいにくガスで展望はまったくきかない。
往路を下山する。
☆2日目(12日) 晴れ
赤城山(あかぎさん)
旅館(07:00)〜山頂(08:40〜09:05)〜駒ヶ岳(09:55〜55)
〜覚満淵(10:40〜50)〜旅館(11:00〜12:25)〜高松(0:12)
歩行時間 約4時間(休憩を含む)
駒ヶ岳への縦走路から見た赤城山(最高峰の黒檜山)
赤城山は関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置し、カルデラ及び
カルデラ湖を持つ関東地方で有数の複式火山である。
山頂部は火口原湖の大沼を囲むように黒檜山や地蔵岳、駒ヶ岳など複数
の峰が連なる。
赤城山とはこれらの峰々の総称で、最高峰は大沼の北東にそびえる
黒檜山である。
大沼 |
旅館横からの赤城山 |
大沼の横の青木旅館に宿泊。
この宿は与謝野晶子夫婦や白樺派の文豪達が泊まったらしい。
ここは標高1350mぐらい。
大沼は分厚い氷が張りワカサギ釣りで賑わうようだ。
昨夜は一晩中大風がうなり声を上げていて心配をしたが、朝にはその風も
すっかり治まっていた。
やはり山の朝は寒い。防寒着を着て出発する。
赤城神社の鳥居 |
赤城山 |
黒檜山登山口
赤城神社にお参りをして車道横から登山道に入る。
大沼
いきなりの急登を20分ぐらい登ると南側の視界が開け、大沼方面の
素晴らしい展望が目に飛び込んできた。
登山道は大石のある急坂を登る。
周りはミズナラの樹が黄葉して目を楽しませてくれる。
そしてサラサドウザンが葉を真っ赤に染めている。
サラサドウダン
木々の間から富士山が見える。
今日は素晴らしい天気!!天気が良いと山歩きは数倍楽しい。
駒ヶ岳との分岐
尾根づたいに登り切ると黒檜山と駒ヶ岳との分岐に出た。
左に行くとまもなく山頂だ。
黒檜山の山頂に到着。
周囲は潅木が茂っているが昨日登った皇海山や日光白根山などが
眺望できる。
山頂からは駒ヶ岳を通って下山する。
小沼の上に富士山
振り返れば黒檜山が |
駒ヶ岳山頂 |
黒檜山との鞍部まで下りて、緩やかに登り返すと駒ヶ岳山頂だ。
山頂は狭いが富士山方面の展望が素晴らしい。
こちらからの登山道は良く整備され、木道や手すりの付いた鉄製階段が
設置されている。
子供を連れた家族が登られている。
鉄製の階段は狭くて長いので離合するのが大変だ。
大沼と赤城神社が見えてきた
駒ヶ岳登山口
駒ヶ岳登山口に下りて来た。
赤城山はレンゲツツジやアカヤシオの群落があり花の時期に歩くと
楽しいことだろう。
覚満淵
駒ヶ岳登山口からすぐ近くの覚満淵に寄り道する。
覚満淵は周囲1kmほどの高層湿原でミニ尾瀬とも呼ばれている。