徳島散策

2008年11月17日(月)曇り

昨年から徳島県の固有種ナカガワノギクを見たいと思っていた。
菊展などの人工的に作られたキクや植栽種には興味がわかないが
野生の可憐な菊は何か心が惹かれるものがある。

ナカガワノギクがどの辺りに咲いているのか分からなかったが大体の
見当をつけて地名をナビに入力する。
なんと目的地まで3時間と言う表示。

えぇ〜こんなに遠かったっけ・・・ナビはいつもオーバーに表示するからな・・・。
実際は2時間半ぐらいだった。

そして目的地周辺をキョロキョロしながら横道に入ると、なんとそこは
ベストの場所だった。


ナカガワノギク(那賀川野菊)

キク属には珍しい渓流に適応した野菊
葉は狭披針形である。
徳島県の那賀川水系だけに自生して、増水すると水没するような
岩場に多いようだ。

ナカガワノギクとシマカンギクの雑種であるワジキギクを見ることが
出来なかったが帰ってから自生地が分かったので来年は・・・。

このように赤く色づいている個体もある。


アオヤギバナ(青柳花)キク科

アオヤギバナは川岸の岩上に生える多年草。
アキノキリンソウに良く似るが葉が細い。


那賀川

川渕の岩の上をウロウロする相棒。


ナガバシャジン(長葉沙参)キキョウ科

変わったツリガネニンジンがあると思っていたらナガバシャジンだった。
ネット知り合いの「はなとてん」さんに教えて貰う。徳島県絶滅危惧II類


トサシモツケ(土佐下野)バラ科

トサシモツケは徳島県の那賀川、勝浦川の周辺と高知県の四万十川に
分布が限られ、四国の東部と西部に隔離分布している。
これも帰って調べて同定できた。

ナガガワノギクにも堪能したのでここから海岸に向かう。
その前に少し寄り道をして、今年はまだ見ていなかったキッコウハグマ
会いに行く。


キッコウハグマ(亀甲白熊)キク科

ここのは凄く小さい。何とか咲き残っていてくれた。


シハイスミレ

綺麗なシハイスミレが淋しく一輪・・・


日和佐の海


アゼトウナ(畔唐菜)キク科


シオギク(潮菊)

先日、高知で見たのはやはり雑種のようだ。
これは純粋種だと思われる。
シオギクはイソギクに似ているが分布も違う。


シオギクとアゼトウナ


シオギク×ノジギク=雑種?


シオギク×ノジギク=雑種?

上の二つは雑種でないかと思われる。
小さな舌状花が付いている。上の舌状花は白、下は薄い黄色だ。


タイキンギク(堆金菊)


ハマアザミ

今回の徳島散策でまだまだ見残した花が多くある。
来年また行くことにしよう。