世界一の散歩道 世界遺産 ミルフォードトラック
マウントクック トレッキングの旅(ニュージーランド)


2008年3月11日(火)〜21日(金) 11日間


!!マウントクック トレッキング 3月13日(木)!!

歩行時間 約7時間(休憩を含む)


ハーミテージホテルの部屋から見た夕陽に焼けるマウントクック

私達25名はマウントクック国立公園の中で唯一営業を許可されている
ハーミテージホテルからマウントクックの麓のフッカー氷河湖まで
往復(14km)するコースを歩きます。

マウントクック国立公園はサザンアルプスの麓に抱かれた総面積
7万ヘクタールの広さで、ニュージーランド最高峰のマウントクック山
中心に2000〜3000m級の山に囲まれ、温帯地域では珍しい氷河
間近に見ることが出来、総面積の40%が氷河に覆われている。

1990年にはこの国立公園を含むニュージーランド南島南西部は
世界遺産に登録されている。


マウントクック(3754m)

マウントクック山は富士山より低い山だが登るには約10日の期間と
ガイド費用などで60万円はかかるようです。
ただ、誰でも登れるわけではないです。体力、技術の試験があります。
私達ではとても無理です。
そんなことで5コースの中の中級コースであるフッカー谷トラックを歩きます。


ホテル前から出発

エドモンド・ヒラリー卿の像

11日の夕方に成田を立って3日目、いよいよマウントクック
トレッキングに2班に分かれて9時に出発です。
ガイドは若い男性の日本人2人。言葉の問題はありません。

このハーミテージホテルは1884年に建てられ、洪水や火災で大きな
被害を受けましたが、その後現在の場所で営業を開始したそうです。
マウントクック国立公園の中に唯一建っているホテルです。

ホテルの横にエドモンド・ヒラリー卿の像が立っています。
エドモンド・ヒラリー卿は1947年にエベレストに初登頂をした人です。
ニュージーランド人で5ドル紙幣にも描かれている国民的英雄のようです。


オールドマンズ・ビアーズ

ウーリー・ウォーリス

トラックの周りには小さな花や木の実などが目立ちます。
樹にまつわり付いた苔オールドマン・ビアーズ(老人のあごひげ)
空気の良いところでないと伸びないようです。

ニュージーランドの原生種は白花が主で黄色の花が少しあります。
蝶はほとんどいないようです。蛾が多いので夜に目立つ白・黄の花が
多いそうです。
何処の国も同じで外来種に頭を痛めているようです。

ガイドさんに植物の名前を教えてもらってメモを取るのに大変です。
英語名なので書き間違いがあります。間違っていたらすみません。


ニュージーランド・ブルーベル


こんな所にホテルが建っています。周りの景色に溶け込むように
目立たない色彩です。

ここにはホテルの関係者と国立公園の維持管理をする人以外、居住
することは出来ないようです。


アルパインメモリアル

草原の中を歩いてくるとアルパインメモリアルが建てられている。
アルパインメモリアルは国立公園内で起こった事故犠牲者の慰霊碑です。

ここまでは水のない川を越えたり、整備された木道の上を歩いて来ました。

今日の天気は山に雲がかかっているがガイドさんの話では2時間もすれば
雲が上がるとの事です。

ここも雨の多いところで日本で一番よく降る屋久島の年間雨量の
倍以上の降雨量のようです。
でも今日はラッキーなことに雨に降られることはないようです。


ミューラー氷河湖

ミューラー氷河湖が見えてきました。
山の傾斜に沿って伸びている氷河の様子がよく分かります。
ここはわずか標高700mぐらい。こんなところで氷河が見られるのですよ
信じられますか。普通は何千メートルもの高いところですよね。
南極に近いからでしょうか。
かつてはニュージーランド全土が氷河に覆われていたからでしょうか。


第一つり橋

氷河湖のビューポイントを下ると第一つり橋です。
このコースはつり橋が二つあります。


つり橋

よく揺れます。すこし怖い感じです。


ラージ・マウンテン・デイジーのそう果

橋のたもとにラージ・マウンテン・デイジーのそう果がありました。
どんな綺麗な花が咲くのでしょうか。

ニュージーランドの野草の花期は11月・12月のようです。

つり橋を渡ると氷河活動によって形成されたモレーン帯(モレーン帯とは氷河
が成長していく過程で周りの地形が削られ、岩くずなどが堆積していったもの)
です。歩いているところは氷河に削られた谷です。
ここを進んでいくと、より近くで氷河を見ることが出来ます。


氷河湖

ミューラー氷河の切り立った末端と氷河湖が近くに見えます。
水は白く濁っています。

この崖を越えると第二つり橋です。


第二つり橋

橋の下には濁流が流れています。
歩き始めは雲の中だったマウントクックが少し見え出してきました。


サウスアイランド・エーデルワイス

崖の岩場にへばり付くようにサウスアイランド・エーデルワイス
咲いていました。ニュージーランドの原生種です。

雲が飛び始めました。素晴らしい眺めです。
氷河が迫って来そうです。


マウンテン・ジェンシャン

同じ

トアフヒース

ビリービット


不明


マウントクックがまじかに見えます。

フッカー氷河湖に到着です。


フッカー氷河湖


食事中 同行のTさんの撮影・右が私です

ここまでゆっくり歩いたので4時間弱もかかっている。
崩れ落ちた氷河が湖に浮いています。
氷河の側なのに風もなく夏服で寒さを感じません。

ときどき雷のような音が聞こえます。何だろうと思ったら
氷河の崩れる音だそうです。

周りの美しい景色を見ながら昼食です。
出発時に渡された紙袋の中には水、サンドイッチ、リンゴとデザートが
入っていました。ガイドさんがコーヒーを沸かしてくれます。
良い景色の中での食事は最高です。幸せな気分です。
健康で来れたことに感謝。そして父と老犬の世話で留守をしている
家内に感謝。ありがとう


周りの景色

素晴らしい天気になりマウントクックの山頂もまじかで望め、最高の
トレッキングでした。
野草もまだまだありましたが名前が分からないので割愛しました。

さあ〜次は4泊5日のミルフォードトラックだ。
今日のように良い天気になってくれ・・・と願った。