一ノ森いちのもり(徳島県 1879m)

剣山つるぎざん(徳島県 1955


2008年6月14日(土) 晴れ

自宅(06:00)〜見ノ残(08:05〜20)〜西島(09:20〜30)〜刀掛ノ松(09:48)
〜一ノ森・剣山分岐・殉難の碑(11:27)〜一ノ森ヒュッテ・昼食(11:43〜12:00)
〜山頂・三角点(12:10)〜一ノ森山頂(12:19)〜剣山山頂(13:25)〜
次郎笈分岐(13:43)〜西島(14:22)〜見ノ越(15:15)〜岩戸温泉〜自宅(18:30)


歩行時間 約7時間(休憩と花散策を含む)
(花散策をしながらゆっくり歩くので時間は参考になりません)

一ノ森と剣山を登るのは一昨年のキレンゲショウマが咲く8月に、夏休みで
帰って来た子供と歩いて以来だ。

6月のツマトリソウが咲く季節に歩くのはもう何年ぶりだろうか・・・。
久しぶりにこんな花たちに会いたくて一ノ森へ・・・・・
何時ものように見ノ越から剣神社の階段を登って出発する。


剣神社の階段

今年は何時もの年より野草の開花が遅れているようなので数年前に
見た花に今日は出会うことが出来るのだろうか・・・


ギンロバイ(銀露梅)

キンロバイ(金露梅)

階段の横には植栽されたギンロバイキンロバイが咲き始めていた。
中部地方以北〜北海道に分布する。高山帯に生える落葉低木です。


コクワガタ(小鍬形)ゴマノハグサ科


コクワガタ

このコクワガタ朝登るときはすべて蕾であった。
もしかして午後でないと目覚めないのかと思い、帰りに見てみると
たくさん開花していた。


タカネマンネングサ(高嶺万年草)ベンケイソウ科

タカネマンネングサマルバマンネングサの違いが良く分からない。
葉は両方ともヘラ形をしてるがマルバは下のほうの葉が丸いのかな・・・
花期はタカネの方が早いようだ。


ヒメレンゲ(姫蓮華)ベンケイソウ科


オククルマムグラ(奥車葎)アカネ科

クルマムグラ

左はオククルマムグラで右はクルマムグラかな?


イシヅチテンナンショウ(石鎚天南星)サトイモ科


イシヅチテンナンショウ

イシヅチテンナンソウがかたまって咲いていました。
こんな姿は初めてなのでびっくり・・・
茎葉は一本、葉は五枚、特徴がハッキリしてます。


クリンユキフデ(九輪雪筆)タデ科

ぱっと見ると同じタデ科のハルトラノオの花に良く似てますね。


ミミナグサ

ミヤマハコベ

サワハコベ

ワチガイソウ

里ではオランダミミナグサが勢力を伸ばしている。
ミミナグサはこんな高山でなければ見られなくなったのでしょうか。


ズダヤクシュ(喘息薬種)ユキノシタ科

富山県の方言でぜんそくのことをズダといい、この葉がその薬になると
言うことからこの呼び名になったらしい。


ツルネコノメソウ

イワボタン

シロバナネコノメソウ

ニリンソウ

この時期にネコノメソウが見られるのですよ。
初夏の花も咲いています。今年の四国の高山は季節が凝縮されたのかな・・・


ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤクもまだ沢山咲いていました。


オオバタネツケバナ


ルイヨウボタン(類葉牡丹)メギ科

ルイヨウボタンを二株見つける。花がまだ残っている。ラッキー・・・


マイヅルソウ

フモトスミレ


アオチドリ(青千鳥)ラン科

小さい株が数株あった。もう少しで開花。ラン科は盗掘の運命にあるのかな・・・


ノビネチドリ(延根千鳥)ラン科


ツマトリソウ(褄取草)サクラソウ科


ツマトリソウ


ツマトリソウ

ツマトリソウが綺麗に咲き始めていた。
今日はこの花を見るのが目的の一つだったのでまたまたラッキー・・・
シロバナが多いがピンクの縁どりの花も恥じらいを見せて咲いている。


ダケカンバの林 二ノ森を越えて

一ノ森ヒュッテのベンチをお借りしてここで昼食。
隣のベンチで男性が1人、缶ビールを飲みながら食事をしている。
ヒュッテで買って来たようだ。
のどがゴックン・・・美味しそうだな・・・買いに行こうかな・・・
でもヤメタ。帰って好きなだけ飲もう・・・

三角点と一ノ森の山頂に行き、二ノ森を通り剣山に向かう。
ダケカンバの赤い幹に若芽が出始めている。

次郎笈そして奥には三嶺が・・・天気が良くて最高の山歩き!!

家内のずっと向こうにはさっき歩いた一ノ森が見える。
余り多くの登山者とは出会わない。キレンゲショウマの時期と違って
静かな山歩きを楽しめる!!

剣山の山頂を通過して次郎笈との分岐へ下りる。
いつ見ても素晴らしい景色!!見飽きることがない・・・


アズキナシ(小豆梨)バラ科

このアズキナシは初めて見た。帰って図鑑で調べる。


コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)ツツジ科

ナンゴクミネカエデ(南国峰楓)カエデ科


トガスグリ(とが酸塊)ユキノシタ科

深山に生える落葉低木。数年前に見たときは下部の茎が地をはっているし
珍しい木だと感じた。


オオツクバネウツギ(大衝羽根空木)スイカズラ科


オオツクバネウツギ

ツクバネウツギが生えるような里山では見られず、深山に生える
萼片は普通5個あり、1個は小さい。萼片が4個しかないこともある。

この花の同定で家内と面白いことに少しもめた。
キバナツクバネウツギかな・・イヤ色が薄い・・ちょっと違う・・
ケンケンガクガク・・・
帰って調べよう・・どちらがどうだったかは二人の名誉?のために・・(笑)


シナノキ(科の木)シナノキ科

シコクシナノキかな。果実を見ないと分からないらしい。

大剣岩が見えるところまで下りて来た。間もなく西島だ。
帰りは今まで歩いたことのない原生林の道を下りて見よう。
この道は少し遠回りになるし、帰りは疲れているので今まで避けていた。

野草はないがすばらしいブナの原生林の道が続く・・・!!
なかなないい雰囲気・・・

ロープウエイ下のトンネルを潜ると見ノ越はもう近い。
そこそこの天気に恵まれ、花にも沢山出会い楽しい一日であった。