白山はくさん(石川県・岐阜県 2702m)

2008年7月18日(金)〜20日(日) 

18日(金):高松(20:45)〜明石大橋経由

19日(土):別当出合駐車場(05:26)〜別当出合(06:05)〜砂防新道
〜黒ボコ岩(10:54)〜室堂(11:35〜13:12)〜
       御前峰(13:58〜14:18)〜お池めぐり〜室堂(16:08)泊

歩行時間 約10時間(室堂での昼食・大休憩を含む)

20日(日):室堂(06:52)〜エコライン〜別当出合(11:00)〜白峰温泉
〜高松(20:30)

歩行時間 約4時間(休憩を含む)

☆一日目(19日) 晴れ

別当出合〜砂防新道〜南竜道分岐〜黒ボコ岩〜室堂

〜御前峰〜お池めぐり〜室堂


ウラジロナナカマドの向こうに室堂と御前峰が見える

今日もB社のツアーで白山の花を訪ねる山旅に来ています。
私が勝手にそう思っているだけで他の人がどうかは分かりません。
みんなが花に興味を持っておられるとは限らないので・・・

白山は古来から信仰の山として崇められていて、主峰部は
最高峰の御前峰(2702m)、大汝峰(2684m)、剣ガ峰(2677m)
三峰からなっています。


鳥居

つり橋

バスを降りて少し歩くと登山口の別当出合!!
トイレもある完備された休憩所があります。

この鳥居をくぐり,別当谷に架かるつり橋を渡って砂防新道から登ります。
橋を渡らずに左側から登る観光新道もありますが、きついので上りには
余り利用しないようです。

谷ではまだ砂防工事が行われています。
ブナ林を通って行くと中飯場に着きました。
トイレや水場もありここで小休止!!

ここまではオオバウバユリ、シシウドなどが沢山生えています。


甚之助避難小屋

別山(白山連峰)

中飯場を過ぎると亜高山帯に入り、別当覗に着く。
ここは崩落のためロープが張られていて覗くことが出来ません。
登山道も新しく付け替えられています。
甚之助避難小屋に到着!!ここまで約3時間。
トイレや水場があり大勢の人が休憩をされています。

甚之助避難小屋にかけてはキヌガサソウやサンカヨウ、
オニシモツケ、オオバミゾホオズキなどが咲いていました。
そして初見のセンジュガンピにも出会うことが出来ました。


南竜道分岐

ここはエコラインとの分岐である南竜道。帰りにエコラインを下りるので
黒ボコ岩から室堂に向かいます。


スタッフOさん

南竜道分岐までに男女二人がバテ?て自分のザックが担げなくなりました。
スタッフのOさんが自分のザックの上に二人のザックを乗せています。
宿泊する室堂までまだ2kmあります。お疲れ様です。
どの山へ行ってもB社のスタッフは親切ですよ。

甚之助避難小屋から南竜道分岐にかけて花が多くなって来ました
南竜道分岐からの道は山腹を巻くようになり沢をいくつか渡ります。

登山道横にはヨツバシオガマ、テガタチドリ、ミヤマキンポウゲ、ガレバには
ミヤマダイコンソウが大群生をしています。
写真を撮るのに忙しい。


イブキトラノオの向こうに別山


ミヤマダイコンソウの大群生と青空

ミヤマダイコンソウの大群生は凄〜い!!


黒ボコ岩に向かう

12曲がりの登りになるが登山道沿いには色々な花が咲いていて
目を楽しませてくれます。
途中に延命水があって皆さん喉を潤せています。


黒ボコ岩

ここは砂防新道と観光新道合流点になります。
室堂までもう少し!腹がすいてきたな・・・


室堂が見え出しました

弥蛇(みだ)ガ原の草原から今日の宿泊地の室堂が見えます。
そしてその上には御前峰が・・・。
緑の中の白い残雪が美しい。

ウラジロナナカマドの白い花が咲く横を歩いて行きます。
足元にはチングルマ、コイワカガミ、ハクサンコザクラ、ミヤマクロユリ、
アオノツガザクラなどの花が咲いています。


白山室堂ビジターセンター

やっと室堂に到着
立派な宿泊施設が建っています。
収容人数は750人。これが満員になるのですからね。

ここで昼食にありつく。生ビールが実に美味しかった
紙コップに入った生ビ-ル!800円!ここは標高2450m。
ああ幸せ・・・と言う感じ・・・。大休止

部屋に荷物を置いて御前峰に向かいます。


白山神社祈祷殿

御前峰山頂

白山神社祈祷殿の鳥居をくぐり、ハイマツの中に付けられた道を登り
御前峰に向かいます。
岩と砂まじりの急坂を40分余り登ると御前峰山頂だ。


御前峰山頂

山頂は大きな石がゴロゴロしていて、奥宮が建っています。
山頂の展望は素晴らしい。
東には北アルプスの山並み・・・
北には大汝峰や火口跡が見えます。


御前峰から見た室堂


御前峰から見た大汝峰と剣ガ峰

御前峰からはお池めぐりコースで室堂に帰ります。


雪渓から御前峰を望む

千ヶ蛇池

尾根道を北西に向かい、岩の塊の間を辿るように剣ガ峰との間の
火口原に下ります。


大きな火口湖 翠ヶ池

翠ヶ池の青い水面越しに北アルプスの山並みが一望出きます。


雪渓を下ります

尻スキー

お池めぐりコースの道も凄い残雪です。え〜い・・めんどくさい・・滑ろう・・・
30mぐらいを尻スキーで滑り降ります。

この辺りは野草もまだ冬眠中!!。
ここを過ぎるとお花畑が広がります


お花畑(チングルマとアオノツガザクラ)


お花畑(ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなど)

お池めぐりコースの後半はお花畑が広がり目を楽しませてくれます。


室堂からの夕陽

☆二日目(20日) 霧のち曇り時々晴れ

室堂〜エコライン〜南竜道分岐〜砂防新道〜別当出合


下山

今朝、我々のグループでご来光を見に行った人は26人の中でたった6人。
天候が悪くて結局は見ることが出来なかったようです。
私はぐうぐう夢の中でした。

昨日の天気がウソのように今朝はガスがかかり小雨も降っています。


エコラインを下る

少し下ると青空が見え出しました。
着ていたレインの上を脱ぐ。ああ気持ちがいい・・・
レインは暑くてイヤだな。

下りはエコラインを歩きます。
チングルマ、ミツバノバイカオウレン、ニッコウキスゲなどが咲く、お花畑が
広がっています。


南竜ヶ馬場

南竜ヶ馬場の山荘やキャンプ場が見えてきました。
白山で唯一テント泊が許されている所のようです。

登山道はラッシュ状態。
明日の月曜日も休みなので沢山の人たちが山頂を目指して登ってきます。
登り優先なので待つのが大変。

間もなく登山口の別当出合! 
ここからバスで白峰温泉まで行き、入湯と昼食・・・。
早く入湯してビールが飲みたい・・・・・

☆白山の花

白山は日本アルプスから離れた孤立峰で、これより西に2000mを超える
山岳がないためハイマツミヤマクロユリハクサンコザクラなど白山を
分布の西限もしくは南限とする植物が100種を超えるようです。


ヤマブキショウマ

ヤグルマソウ

ヤマブキショウマがたくさん咲いていました。
この花は四国には生えないと聞きますが本当に自生しないのでしょうか。


オオバミゾホウズキ

四国に生えるミゾホウズキより花冠は倍の大きさかな。
色も濃く綺麗な花だ。


ゴゼンタチバナ

キバナノコマノツメ


ベニバナイチゴ

花が下向きに付いているので写真が撮り難い。
少し持ち上げて撮って見ました。


センジュガンピ

キヌガサソウ

センジュガンピは中飯場から甚ノ助小屋までに見られた。


ミヤマキンポウゲとミヤマダイモンジソウ


ウラジロナナカマド

タカネナナカマド

クモマニガナ

ミヤマタンポポ


シナノオトギリ


ヨツバシオガマ


モミジカラマツ

ミヤマダイモンジソウ

フナバラソウ

ハクサンフウロ


サンカヨウ


シナノキンバイ

ミヤマキンバイ


ミヤマダイコンソウ


リュウキンカ

黄色の花はよく似ていますね。


コイワカガミ

イワカガミとコイワカガミの違いがいまいちはっきりしません。
高山に咲いて小型。細かい違いはあるようですが二つ並べて見てみたい。


ヤマガラシ

クルマユリ


ヒメクワガタ

10センチほどの茎の先に
淡青色で直径5-7oの4弁の花を数個集めてつける。


ハクサンコザクラ


ミヤマクロユリ

白山を代表する花といえば石川県の郷土の花であるハクサンコザクラ
ミヤマクロユリのようです。


テガタチドリ

チングルマ

アオノツガザクラ

コケモモ


イワギキョウ


イワツメクサ

ミヤマアカバナ


ミヤマタネツケバナ


オオヒョウタンボク

ハクサンシャクナゲ

ミツバオウレン

ミツバノバイカオウレン


コバイケイソウ


イワイチョウ

ミヤマリンドウ

ニッコウキスゲ

ミヤマゼンコ


オガラバナ

今回の花の山旅は少し時期的に早かった。
白山で最も多くの花が見られる時期は7月下旬から8月上旬のようです。
スケジュールも決まっていた事だし、それはそれとして良しとしよう。

コースによって咲く花も違っています。
見かけなかったハクサンイチゲは別山や北竜ガ馬場周辺
ハクサンシャジンやハクサンオミナエシ、ハクサンタイゲキは
今回歩かなかった観光新道に多いようです。

二人で歩けるようになればまたゆっくりと来て見たい。