五竜岳ごりゅうだけ(長野県・富山県 2814m)

2008年8月29日(金)〜31日(日) 

29日(金):高松(19:45)〜明石大橋経由〜

30日(土):白馬五竜テレキャビン(04:30〜08:10)〜五竜山荘(14:05)

歩行時間 約6時間(休憩を含む)

31日(日):五竜山荘(05:30)〜五竜岳山頂(06:40〜07:05)〜五竜山荘

    (08:04〜20)〜アルプス平駅(12:30)〜白馬五竜テレキャビン(12:50)

歩行時間 約7時間20分(休憩を含む) 

 1日:高松(00:10)


一番高いところが五竜岳のピーク

ここ2・3日、前線が日本の上空に停滞して中部・東海地方に大雨を
降らしている。被害もでているようだ。

こんな中、B社のバスツアーで北アルプスの唐松岳から五竜岳まで縦走
する山旅に参加することになっている。
現地の方は大雨が降っているようなのに行けるのかな・・・と心配。

先週の北岳行きは雨で家内がキャンセルしているので2週続けて止める
事は出来ないな〜。
天気情報を何回も見るが回復の見込みはなさそう・・・
結局、中止の連絡もなく出発した。心はメランコリー!!

☆1日目(30日) 雨


右奥からテレキャビンに乗ります

駅舎

道中のバスの中で唐松岳から五竜岳へ下る岩稜が雨降りは危険なので
五竜岳のピストンに変更すると話があった。
残念!!でもなによりも安全が一番だからしょうがないな・・・。

そんなことでバスは下山の予定駅であった白馬五竜テレキャビンの
駐車場に早朝の4時半に着いた。
始発(8時過ぎ)のテレキャビン(ロープウエイと同じ)に乗るまでは
大分時間がある。
朝食を食べ、ゆっくりと準備をする。
ここに着いた時は降っていなかった雨もテレキャビンに乗る前ぐらいから
大雨になってきた。 なんと言うう事だ。こりゃ〜ダメだ。

8分ぐらいで上のアルプス平駅に着いたが相変わらず大雨。
少し様子を見たが小降りになりそうも無いので出発する。

五竜アルプス山野草園の間を通り、白馬五竜スキー場からの
見返り坂を登って行く。
野草園の花はほとんど終っていたが凄い種類の野草が植栽されている。
7月の末ぐらいに来れば高山植物の勉強がばっちり出きるかも・・・。


雲海

五竜岳が見え出した

相変わらず雨が降り続いている。
カメラを出すのもままならない。
デジカメは水に弱いのですぐ故障する。ナイロン袋に入れて
ウエストポーチの中。でも時々出して撮る。
こんなときのために防水ケースがあればいいなあ・・・

小遠見山に登り着く。遠くに五竜岳が見え出した。
ここからは遠見尾根づたいに登って行く。


鹿島槍ヶ岳

五竜山荘のある稜線

南側に鹿島槍ヶ岳が姿を現す。そして北側には絶壁がそそり立ち
その上の稜線に今夜の宿五竜山荘がかすかに見える。

アップダウンを繰り返しながら中遠見山、大遠見山へと登る。
さらに西遠見山そして白岳のハイマツの岩稜を下ると五竜山荘に着く。

五竜山荘から五竜岳までは往復2時間弱で行けるようだがまだ雨が降って
いるので今日は山荘でゆっくりする。

山荘の気温は7〜8度。登りの途中、雨が止むことはなかった。
レインの間から雨がしみ込んで腰の辺りは下着まで濡れている。
寒〜い。着替えをして売店で買った日本酒を飲んでやっと落ち着いた。

☆2日目(30日) 晴れ

朝4時ごろ大きな声がする。
満天の星空だ。飛び起きて空を見る。
本当だ。昨夜の予報では悪かったのに今日は天気が急回復したようだ。
昨日はシュン太郎だったのにげんきんなもので嬉しくなってくる。

五竜山荘の前から富士山まで見えている。
左には八ヶ岳連峰、右には甲斐駒ヶ岳、北岳が見える。

早朝の空気の澄んだ中、五竜岳の山頂に向かう。

登山道から振り返れば昨日歩けなかった八方尾根と唐松岳が見える。
くやしいね・・・。素晴らしい眺望であったはずなのに・・・


五竜岳

穂高と槍ガ岳が見える

横を見れば穂高や槍ヶ岳が・・・
そしてまた振り返れば白馬三山の山並みが影絵のように美しい。


五竜岳山頂

狭い山頂

山頂の標識の向こうには剱岳が天を突くようにそびえている。
360度の大パノラマ・・・何も言うことがないほど素晴らしい眺望・・・
雨の中を歩いてきた甲斐があった・・・。

五竜山荘から約2時間半で山頂から帰ってきた。
これから昨日歩いて来たコースを下る。

見上げるとさっき登った五竜岳と横には鹿島槍ヶ岳の双耳峰が・・・

五竜岳山荘が建っている稜線と紺碧の空。

中遠見まで下りて来た。

お花畑のベンチでくつろいでいる。
今日は最高の天気に恵まれてみなさん満足された顔をされている。
本当に良かった。ご同慶の至りです。

☆五竜岳の花

今回は登りで雨に降られてまったく撮れなかった。
下りで見過ごしてしまった花も数種類あった。
それとコンデジで撮ったのでイマイチです。


モミジカラマツ

このモミジカラマツは凄い群生で咲いていた。


アオノツガザクラ


ウサギギク

トウヤクリンドウ


ヤマハハコ


ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナの実


ミヤマコゴメグサ


オヤマリンドウ

オヤマリンドウ


オヤマリンドウ?

このリンドウは?マーク!!
オヤマリンドウと思ったが開花している。
私はオヤマリンドウは開花しないと今まで思っていた。

どの図鑑などを見てもオヤマリンドウはほとんど全開しないと書いてある。
この個体の他に同じ場所で数株開花しているのがあった。
オヤマリンドウもこれくらい開花することがあるのでしょうか。
エゾリンドウかも知れませんね。


ミヤマリンドウ


タカネヨモギ

イワオウギ


カライトソウ

タテヤマウツボグサ


クロトウヒレン


ベニバナイチゴの実

シラタマノキ


チングルマ

まだチングルマが綺麗に咲いていました。
この場所は雪が遅くまで残っていたようです。


ヤマブキショウマ

シラネニンジン

コイワカガミ

タケシマランの実


イワショウブ

イワショウブは今が一番いい時だった。沢山咲いていた。


ミヤマママコナ

ゴマナ


コケモモの実

コケモモが登山道沿いに沢山実を付けていた。
甘酸っぱくて美味しい・・・


ハクサンシャジン

ウメバチソウ


タムラソウ