大峰山おおみねさん(八経ヶ岳はつきょうがたけ)
(奈良県・三重県 1915m)
2009年5月23日(土) 晴れ
大台荘(05:00)〜道の駅「吉野路上北山」(現地バス)〜
行者環トンネル西口登山口(07:10〜25)〜奥駈道(おくがけみち)出合
(08:17〜30)〜弁天の森(08:48)〜弥山(10:10〜30)〜八経ヶ岳
(10:55〜11:15)〜弥山(11:35〜00)〜行者環トンネル西口登山口
(14:15)〜上北山温泉〜葛城IC〜高松(22:30)
歩行時間 約7時間 (休憩を含む)
宿泊した大台荘を早朝に出発して道の駅「吉野路上北山」へ・・・・・。
ここで現地バスに乗り換えて行者環トンネル西口登山口に向かいます。
![]() 行者環トンネル西口登山口 |
![]() 世界遺産 |
登山口の駐車場はもう車で一杯です。
大峰山山系の八経ヶ岳は近畿の最高峰で、原生林やオオヤマレンゲが
自生する山として人気のあるようです。
ここは車と人で一杯なので登山口を上がり、少し先の広くなったところで
ガイドさんから今日の行程などの話を聞きました。
最初の40〜50分がこの山で一番きついようです。
最初からの急坂はイヤですね。ウオーミングアップが出来ていないうちに
登るのは苦しい・・・。
私は最近2日目の方が体調が良くて楽に登れます。
前日歩いているでギヤの切り替えが上手くいくのでしょうね。
さぁ〜いよいよ八経ヶ岳に向かって出発です。
昨日とはうって変わっていい天気・・・楽しみです。
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小坪谷に架かる小さな木造の小橋を渡って登山道に入ります。
足元にはヤマシャクヤクが咲いています。
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樹林帯の急坂を登ります。木の根がところどころ剥き出しになっていますが
足元もぬかるんでいなくて、登るのに心配はありません。
ヒメシャラとトウヒの木の下には苔むした岩があり山深さを感じさせます。
シロヤシオ
シロヤシオ
ここにもシロヤシオが沢山咲いています。
今年はなんだかイヤと言うほどシロヤシオを見た気がします。
シロヤシオを見上げながら、時には写真を撮りながら急坂を登って行きます。
シャクナゲ
シャクナゲも沢山咲いていました。
急坂もシロヤシオやシャクナゲに癒されて苦になりません。
そしていい天気・・・。快適・・・
![]() 奥駈道(おくがけみち)出合 |
![]() 奥駈道(おくがけみち)出合 |
大峰奥駈道(おくがけみち)との出合いに着きました。
ここまで約50分かかっています。小休止です。
大峰山系の「奥駈道(おくがけみち)」と言われる縦走路は北は吉野山から
南は熊野本宮までの全長約150kmにもおよぶ日本屈指の修験道です。
平成16年7月に「世界遺産」に登録されました。
私達が歩くのは八経ヶ岳までの一部分ですが、世界遺産のこの道を
歩けることに何かうれしい気持ちがします。
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コミヤマカタバミとワチガイソウが登山道の横にたくさん咲いています。
![]() オオカメノキの下を歩く |
![]() オオイタヤメイゲツの林 |
大峰奥駈道の出合からは一変してなだらかな稜線沿いの道になりました。
アップダウンを繰り返しながら弥山方面に歩きます。
途中にはオオイタヤメイゲツが群生しています。
凄い数の木です。秋になればすばらしい紅葉が見られるのでしょうね。
弁天の森
小さなピークの弁天の森です。
苔むすトウヒやブナが美しい姿を見せてくれます。
弥山が見える
弥山が見えます。なだらかな山です。
あそこまで後どれくらいで行けるのでしょうか。
![]() 聖宝理源大師 |
![]() 聖宝の宿跡 |
聖宝の宿跡に着きました。
ここには真言密教を唱え大峰山で修業に励み、後に醍醐寺を開創した聖宝、
理源大師像が座っています。
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理源大師像からは「聖宝八丁」の急坂になります。
足元には沢山のバイケイソウが・・・。
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木製の階段を上り詰めると弥山小屋が見え出しました。
![]() 弥山 |
![]() 天河大弁財天社奥の院のある弥山山頂 |
弥山に着きました。
弥山の上はかなり広く、大きな小屋もあり宿泊も出来るそうです。
その横には一回100円のきれいなバイオトイレが設置されています。
平成2年に皇太子殿下がこの山に登られた時に整備されたようです。
ここから2〜3分ぐらいで弥山山頂です。
山頂は展望はききません。
もう1ヶ月もするとこの山頂付近にはオオヤマレンゲが咲き誇るそうです。
これを目当ての登山者も多くなるようです。
山頂には日本三大弁財天の一つ「天河大弁財天社奥の院」があります。
ヒメイチゲ
ヒメイチゲ
ヒメイチゲが弥山の山頂近くでたくさん見れました。
ここのは私が以前見たのと違って大きさも5cmぐらいで葉も細く、
一瞬別種かと思いました。
ミヤマハタザオ
ミヤマハタザオが群生していました。
![]() 弥山から見た八経ヶ岳 |
![]() 弥山から八経ヶ岳に向かう |
弥山から鞍部に下りそして登り返して八経ヶ岳に向かいます。
トウカイスミレ
オオヤマレンゲ保全対策事業の看板
この辺りはオオヤマレンゲを鹿の食害から保護するためにフェンスが
張ってあります。
ドアを開閉して入ります。
サンカヨウ
![]() 八経ヶ岳山頂 |
![]() 狭い山頂 |
やっと八経ヶ岳山頂に到着です。
山頂は余り広くないが仏像や木札が置かれていて修験道の山で
あることを知らせています。
展望は最高です。
八経ヶ岳から遥か向こうに続く奥駈道・・・
景色にも堪能し、大勢のグループも登って来たので交代して弥山まで帰ります。
弥山で昼食をして往路を下山します。
ヤマツツジがきれいに咲いているところまで下りて来ました。
もう登山口は近くです。
上りでは余り感じませんでしたがかなり急な坂です。
大峰山は登山道が世界遺産になっているだけあって自然豊かな
素晴らしい山でした。