平冶岳ひいじだけ
(大分県 1695m)


2009年5月30日(土) 曇り時々晴れ


5月29日(金):高松(20:00)〜丸亀〜九重IC〜

5月30日(土):長者原登山口(04:05〜06:16)〜雨ヶ池越(07:33)〜

坊ガツル(08:53)〜大戸越(09:46〜10:00)〜平冶岳山頂(10:48〜58)〜

山頂手前・昼食〜大戸越((12:05)〜坊ガツル(12:50〜13:05)〜

雨ヶ池越〜長者原登山口(15:05)


歩行時間 約8時間50分(休憩を含む)

長者原登山口〜夢の大橋〜九重観光ホテル泊


九重連山は九州北部のほぼ中央に盛り上がった火山群の総称で、阿蘇九重
国立公園に含まれます。
中岳(1791m)が最高峰で、久住山など標高が1700mのピークが10座以上
もあり、「九州の屋根」とも言われています。

今回は九重の最も華やかな春を飾るミヤマキリシマの季節に九重連山の
中でもミヤマキリシマの群落密度が一番高いと言われる平冶岳
そして「豊後富士」と呼ばれる由布岳を訪れるベースキャンプのバスツアー
に私一人参加しました。

相棒は一昨年同じコースを歩きましたが雨に降られて最悪だったようです。
天はどちらに味方をするのでしょうか。(笑)


ガスの中

ガイドさん

早朝の長者原(ちょうじゃばる)登山口は深い霧に包まれています。
6時過ぎにガイドさんから今日の登山の説明を聞き、出発です。

平冶岳に登る登山口は何本かあるようですが私達は長者原登山口から
スタートです。

タデ原の木道の上を歩いていきます。
尾瀬のような雰囲気です。ガスで奥は何も見えません。
私達がこれから歩く道は九州自然遊歩道のようです。

タデ原を越えると若葉の芽吹いた樹林帯に入りました。
気持ちの良い樹林帯もだんだんとごつごつした岩の登山道になります。

ザレ場を越えて、大岩を避けながら歩きます。
ミヤマキリシマが咲いています。
この辺りからボツボツ見え出しました。

雨ヶ池に到着です。
青空が見え出しました。
ここも木道があります。
池といっても水はありません。どんな池かと思っていましたが
大雨が降ると池になるようです。
ここで小休止です。
小休止と言っても私は腰をかけてじっとしていません。
いつも何か花はないか・・その辺りを徘徊します。
ハルリンドウが沢山咲いていました。


ハルリンドウ


コイワカガミ

ここの登山道は細かい火山灰なので雨が降るとどろどろ・・・。
まるで田んぼみたい・・

少しの間なら辛抱も出来ますが、こんなどろどろ道が長〜く続きます。
滑って転んだら泥まみれ・・・歩くのに気をつかう・・・。


ギンリョウソウ

団子になったギンリョウソウ・・・こんなの見るのは初めて・・・


マイヅルソウ


ユキザサ

坊ガツルが見え出しました。
坊ガツルは標高1250m前後の湿原盆地です。


平冶岳

法華院温泉が山の下に

ガスが飛んで坊ガツルから平冶岳がそして反対側には法華院温泉が見えます。
ここの温泉山小屋に泊まって平冶岳などに登られる人も多いようです。


平冶岳

平冶岳山頂がピンクに染まって見えます。
近くで見るとどんなのだろう・・・期待に胸を弾ませて向かいます。
でもまだ遠いな・・・。

だんだんと道は急坂となって細く、樹林帯の中を歩くようになります。
大戸越までの50分が一番歩き難いし、きついかも知れない。

大戸越に到着です。
大勢の人が休憩されています。
ここから急坂を登り山頂に向かいます。

大戸越から上を見上げると山頂方面はガスがかかっています。
山の斜面はミヤマキリシマで一杯です。
何分咲きでしょうか。まだ蕾も沢山あります。

上に行ったら晴れてくれるかな・・・。
山頂はこのピークの向こう側です。

大戸越からこの上のピークまでは上り下りの一方通行になっています。
ミヤマキリシマの横をすり抜けながら登って行きます。


上から大戸越を見る


坊ガツルが見える

九重連山はガスの中・・・。

途中に足場の悪い10mぐらいの急な上りがあります。
ロープは付けてありますが一人づつしか登ることが出来ないので
大渋滞です。


坊ガツルが見える

北のピークに着きました。
平冶岳の山頂が見えています。
ここから10分ぐらいで行けるようです。
木の下を潜りながら山頂に向かいます。


平冶岳山頂が近づきました


山頂間近

平冶岳山頂

山頂からは残念ながらガスで展望が望めません。
食事もするところがないので北のピークまで帰り昼食です。
相変わらずガスがかかったり切れたりしています。



下山

少しガスも飛んで青空が見えます。
余りピンクに染まった山が美しいのでシャッターを切るのが止まりません。

下り専用と標識の立てられた登山道を下ります。
ロープを掴まないと下りられないところもあります。


大戸越から

大戸越です。
登るときにガスがかかっていた上の方もはっきりと見えます。
ミヤマキリシマでピンクに染まった山に別れを告げて往路を帰ります。

坊ガツルまで下りて来ました。
テントが朝より多くなっています。
ここはトイレも水もあるのでキャンプをする人が多いようです。

足元の悪いどろどろ道を歩いて登山口まで帰ります。
長者原登山口にはどろどろになった靴を洗うところがありました。
ブラシも置いてあります。
山歩きしてこんなに靴が泥まみれになったのは初めてです。

今日はガスがかかり山頂からの展望は望めませんでしたが
雨に遭わずピンクに染まった山を見ることが出来て満足でした。

登山口の売店で買ったソフトクリームと缶ビールがなんと
美味しかったこと・・・ ゜*。(*´Д`)。*°

夢の大橋に寄り道して今夜の宿「九重観光ホテルに行きます。
通行料は500円。往復するだけです。


夢の大橋