香川の里山洞雲山どううんざん(361m)
碁石山ごいしやま(435m)
2010年1月17日(日) 晴れ
高松港(07:50)高速艇⇒草壁港(08:35〜48)バス⇒坂手港(09:00)〜観音寺
〜坪井栄文学碑〜一心寺(10:04)〜讃岐百景〜洞雲山霊場(10:21)〜
洞雲山山頂(10:40〜50)〜行者尾根合流点〜碁石山山頂・大岩(11:25〜35)
〜昼食〜行者尾根合流点(12:08)〜碁石山霊場(12:24)〜常光寺〜丸金醤油
(13:20〜45)⇒草壁港(14:00〜45)高速艇⇒高松港(15:30)
歩行時間 約4時間20分(休憩を含む)
洞雲山から見た碁石山(右)と大獄(左)
香川県小豆島には寒霞渓の東に連なる瀬戸内海の最高峰星ヶ城山があります。
この山は四国百名山にも選定されていて有名ですが、その他にも小豆島
には変化にとんだ歩きが出来る里山が数山あります。
冬場は雪のない里山を中心に歩くので、前々から気になって
いたその中の洞雲山・碁石山を歩くことにしました。
洞雲山・碁石山は小豆島の南東部にあり坂手港から登ります。
今日は天気が最高のようです。
この時期は野草も無いので展望が一番のご馳走です。
高松港の朝焼け |
草壁港 |
高松港から高速艇に乗り草壁港まで行きます。
往復大人一人2170円、フェリーだと11500円です。
私は何時も高松駅近くの一日1200円の駐車場に車を預けて行くことに
しています。
狭い島だし観光目的で島中を走り回るのではないので不自由は感じません。
海はべたなぎ・・・定刻通り草壁港に着きました。
ここからバスに乗って坂手港まで行きます。
僅か12分ぐらいでした。
今日は坂手港からスタートして観音寺、一心寺を通り洞雲山から碁石山まで
縦走して、そして行者尾根を経由して苗羽(のうま)に下ります。
観音寺方面へ |
観音寺 |
バス停の少し先を左へ行き、観音寺方面に向う・・・
そして観音寺(三番霊場)の前の舗装された車道を一心寺へ・・・
この道は遍路道になっているようです。
坪井栄の文学碑 |
車道歩き(遍路道) |
遍路道から200m入ると坪井栄と生田春月の文学碑があるようなので
寄り道をします。
「桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十三年」と書かれています。
恥ずかしながら「柚子の大馬鹿十三年」は知りませんでした。
坪井栄は小豆島出身で「二十四の瞳」が有名ですね。
文学碑の向こうには切り立った岩山の洞雲山が聳えています。
うわ〜凄いところだ・・・あんな所にいけるのかな・・・
パンパス
ツルウメモドキ
ツルウメモドキが高い木に巻きついて赤い実を誇っているよう・・・
牧場の横を通り車道を登って行きます。
一心寺からの海
一心寺別棟 |
石仏 |
高度もずいぶんと上がり石仏がたくさん並べられた建物が道の横に
出てきました。
一心寺でしょうか。遍照金剛と書いていますがお寺の名前がありません。
一心寺
少し歩くと崖の下に建っている建物が現れました。
これが一心寺のようです。
ここを過ぎると遍路道も少し狭くなり「ウバメガシの森」試験林と書かれた
説明板の横を通り歩いて行きます。
讃岐百景 |
隼観音 |
一心寺からすぐ先に「讃岐百景」と書かれた石柱が・・・
展望台があり眼下には瀬戸内海の絶景が望め、真下には
隼観音(はやぶさかんのん)が立っています。
夏至観音 |
夏至観音 |
しばらく歩くと右側に岸壁がそそり立っているところに出ました。
見上げると岩の間に何かが祀られています。
ここが夏至前後の50日間ほど、午後3時に光線の具合で岩影が観音様の
姿になる夏至観音です。
ここをさらに進むと洞雲山霊場(一番霊場)です。
登山口 |
急坂の登山道 |
今は使用されていないトイレの手前が洞雲山への登山口です。
コンクリートの階段が付いています。
短い階段が終わるとそれからはウバメガシの生えた急坂の岩道を木や岩を
掴みながら登ります。
テープや青ペンキで塗られた岩を目印に進むと20分足らずで
洞雲山山頂に着きました。
洞雲山山頂から瀬戸内海を望む
洞雲山山頂から内海湾を望む
洞雲山山頂は余り広くなく岩稜の上に祠が建っています。
小さな白樺山岳会の山名板がここが山頂であることを教えてくれます。
西側は断崖絶壁・・・足がすくんで近づく事が出来ません。
ここの岩場は集積岩で出来ているようです。
360度の大展望・・・素晴らしい眺めです。
しばし見とれてしまいました。
南方面は遥か剣山まで見渡せるようですが遠くは霞んでいます。
寒霞渓と星ヶ城山方面
これから登る碁石山方面
余りの素晴らしい展望に浮かれている相棒・・・
さあ〜碁石山に向おう・・・
洞雲山山頂の祠
振り返ると洞雲山山頂の祠があんな厳しいところに建っているのが分かります。
そして岩稜にびっしりと引っ付いているイワヒバ越しに内海湾が・・・
ウバメガシの純林 |
ショウドシマレンギョウ |
ここからはしばらく岩稜とウバメガシの樹林の中を進みます。
本当にこの山に生えている木はウバメガシばかりと言っていいくらい・・・
登山道に落ちているこの枯葉は良く滑るので慎重に・・・
帰りに通る行者尾根分岐を確認して碁石山に向う・・・
登山道横にショウドシマレンギョウが群生していたのには驚きました。
碁石山山頂三角点
碁石山山頂に着きました。
ここは樹林の中で展望はききません。
少し先の大岩に登ると展望が良いようなので行ってみます。
登るのは少しだけ危険だが一畳もない広さの岩の上からの展望は最高・・・
でもすぐ前は絶壁なので気持ちが悪くて立っておれません。
2人して岩にへばりついて展望を楽しみました(笑)
大岩からの展望
大岩からの展望
高所恐怖症気味の私には長いは無用・・・
往路を行者尾根分岐まで下山します。
途中の岩のある小ピークで本日の昼飯にありつく・・・
足元には乾燥したイワヒバやツメレンゲが・・・
ツメレンゲ
行者尾根分岐 |
行者尾根先端 |
行者尾根を下りて来るとこんな岩稜の尾根に出てきました。
これから先は行き止まり・・・
左下を見るとお寺の屋根が見えます。
碁石山霊場かな・・・急坂の岩道を下りていく・・・
下りると大きな弘法大師の像が・・・
碁石山霊場の弘法大師像 |
碁石山霊場本堂 |
碁石山霊場
やはり碁石山霊場(二番霊場)でした。
本堂はこちらと案内があったので「写真を撮って来る」と相棒に言って、
この写真を撮っているとお寺の中から坊さんが出てきて[お一人ですか]と
声がした。誰もいないと思っていたのでびっくりしました。
「いや二人です。」と答える
実は写真だけ撮ってお参りをするつもりは無かったのですがそうはいかなく
なりました。
中に入るとお寺さんが二人座られて、私に声をかけた人を含めて三人・・
参拝者は私と相棒と2人だけ・・・
洞窟の中に立派な本堂がありました。
暇なのか説明して案内をしてくれるのですがお賽銭を入れるところが
何箇所もあって困りました。
とても全部には入れられません。メインのところだけ多くして早々に退散
しました。(笑)
まだまだ信心する気持ちが足りませんね。
ここから車道歩きをして苗羽(のうま)まで下ります。
映画のロケ中 |
常光寺 |
車道を下りて来ると何か人だかりがしています。
聞くと映画の撮影中だという・・・
面白そうなので少し待ってみるとオリーブの木の中からこんな人が
出てきました。
泉ピ○子さんでした。その他にも有名な人が来ていたようでした。
常光寺(八番霊場)にも少し寄り道します。
丸金醤油 |
丸金醤油 |
苗羽(のうま)へは行かずに丸金醤油を見学し、醤油ソフトを食べて
ここからバスに乗り草壁港まで帰りました。
低山でしたが変化に富んだ歩きと素晴らしい展望に大満足の一日でした。