高知植物観察会

2010年8月29日(曇り
時々


高知には香川で見られない野草がたくさん自生している。
高速道路を走れば2時間もかからず行くことができるし、土日は高速料金も1000円。
時間的にも経済的にも苦にならない地域・・・

そして野草の観察会もいろいろと開催されている。
そんな観察会に参加させてもらいたいと前々から思っていた。
たまたまお世話をされている人のメールアドレスを知ったので入会のお願いを
したところ快くお受けいただいた。
この会にはネットで知り合ったモチ モチさんご夫妻や流れ星さんも何時も参加されている。

今日の講師は稲垣典年さん(牧野植物園非常勤職員)。参加者は20数名だろうか・・・
さてどんな植物に出合うか楽しみ。
予定では12時までだが少し天気が心配だ。


今日の講師の稲垣さん、拡声器を腰に付けている。


ヌマトラノオ


コガンピ

コガンピが沢山咲いている。
雲行きが怪しくなったと思ったら、にわか雨がやって来た。しばし雨宿り・・・


シンジュガヤ(カヤツリグサ科)


カエデドコロ


ヤブツルマメ


アイナエ


ヒメノハギ(マメ科)

高知県絶滅危惧1A類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)

日当りのよい乾いた低山地の原野にはえる半低木。
ヌスビトハギ属の中では葉がもっとも小型で、小葉は長さ5〜10mm。
分布は本州(紀伊半島以西)、四国、九州、

初めて見たが萩は種類が多くて私には分かりにくい。


ダイサギソウ(ラン科)

サギソウに似ているが背が高い。30〜60センチぐらい。
ダイサギソウも高知県絶滅危惧1A類
私が今日一番見たかった花だ。植物園では見ていたが野生では初見・・・
僅か1株だけ咲いていてくれた。嬉しい出合・・・


ホソバヒメトラノオ(ゴマノハグサ科)

ホソバヒメトラノオはたくさん咲いていたがもう終わりに近かった。
高さ30〜70センチぐらい。花は淡青紫色・・

にわか雨がまた来そうなので、ばたばたした散策になった。
今度来るときはもっとゆっくりと歩きたい・・・


午後からはモチ モチさんご夫妻バアソブの咲いているところに案内していただく。
以前に行ったことのある場所であったのだが、思い出せずお手数をおかけしてしまった。


バアソブ(キキョウ科)


バアソブ


バアソブ

ジイソブ(ツルニンジン)は今までに何度も見ているがバアソブとは初めての出合だ。
何時かはジイソブとの違いをこの目で確認したいと思っていたので感激・・・

ツルニンジンに似ているがやや小さく全体に白い毛が散生する。
花冠の内側の上部は紫色下半部に濃紫色の斑点がある。
この斑点を老婆の顔のそばかすに例えたようだ。


オオヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科)


オオヒナノウスツボ

オオヒナノウスツボは何株かあったがこの個体は高さが2m以上もある大株・・・。
この植物も初見だった。


ハッカ


ナンカイギボウシ

昔から高知県ではナンカイギボウシの若芽をエビナと言って、山菜として食べてたようだ。。
山村の人家近くに見られるのは食用のため植栽したのが残ったのだろう。

今日は初見の花にたくさん出会い嬉しい一日であった。