土佐植物研究会9月例会に参加

2010年9月19日(日)
 晴れ



またまた高知の植物観察会に参加する。

11日の観察会に参加した時に土佐植物研究会の9月例会が、JR大杉駅に集合して
大豊から大ボシ山に行くという話を聞いた。

大杉駅なら香川から近いし、この会はメンバーでなくても参加ができるようだ。
物好きな私はずうずうしくこの観察会にも行くことにした。
香川植物の会は傷害保険に加入している会員以外は参加できないことになっている。
今日の講師は稲垣典年さん(牧野植物園非常勤職員)・・・

途中の東豊永小学校(廃校)に何台か車を置く。
私は軽のジープに乗せてもらって大ボシ山に向かう。
最初は舗装道であったがそのうち小石の混ざるダートな道が長々と続く。

最初に林道に駐車して向かったのはスギ林の中・・・
コオロギランを探したが見つからなかった。
そこはオオヤマハコベが大群生をしていた。



ナンバンハコベ


オオヤマハコベ


アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)


アケボノソウ


ツチアケビ

こんどは灌木をかき分けて行ったところは湿原だった。標高1000メートルぐらい・・・

何とか言うシダが生えてるからと・・・タニヘゴだったかな・・・
しかし見つからなかった。


湿地

この湿地はアブラガヤ、ショウブ、ホタルイに覆われている。
特にこれと言った野草はなかった。


アカバナ

林道に帰りここで昼食を済ませて上に向かう。
荒れた林道をぐんぐん上がり途中の広くなったところに駐車して
林道を歩いて上に向かう。


秋の空


シコクブシ


シコクブシ白花

林道の途中からブナ林に入る。


ブナ林

サンヨウブシが数ヵ所で咲いていた。しかし水不足で葉は枯れてしまっている。
四国では梶ヶ森でしか自生しないと思っていたのでびっくりした。
この山は梶ヶ森とは向かい合わせのようなものだから植生が似てるのかも・・・


ブナ林を歩く

ブナの大木にびっしりとアオベンケイが着生している。


アオベンケイ

別のブナにはすぐ上でヤシャビシャクが着生していた


テンノウメ


ミヤマヒキオコシ?

高さは4〜5センチぐらい。標高1200メートルの薄暗い林内。
シソ科であるのは分かるのだが、さて名前は・・・
ヤマハッカと言う人もいればタカクマヒキオコシ」と言う人もいるが・・・
私は異形のミヤマヒキオコシでないかと思ったのですが・・・


カラクサシダ

木に着いた苔と一緒に生えていたカラクサシダ。珍しい苔なんでしょうか。
苔はさっぱり分かりません。

大ボシ山の八合目ぐらいのところから引き返し車を置いてある小学校まで帰る。

そこでこの会の会長であろうと思われる山岡和興さんから会員の皆さんに話があった。
聞いていると会員の皆さんは9月末だったか10月末だったかは忘れたがこの2年間観察会に
参加した感想レポートを全員提出するようにと話があった。
研究レポートでも構わないので忘れないようにと・・・なかなか厳しいですね。
でも勉強会ですから当然のことでしょうか。

本来ならここで解散なのですが・・・
会員の一人が観察会の途中でとっておきの情報を発信していたものですから・・・


コオロギラン

コオロギランを某山で4〜5日前に見た」と・・・コオロギランと言えば横倉山ですよね。
そのコオロギランを確認に半分以上の人がその山に行くことに・・・

現場に着いたのがもう17時ぐらい・・・
たしかにコオロギランは自生していた。それも何株も・・・
ここでの発見は新自生地の発見かも・・・

樹林の下おまけに夕方が近いので、暗くて写真がうまく撮れなかった。
ホンゴンソウもあったがこちらはなお暗くて写真は失敗

最後に珍しい花を2種類見られ、何か得をした気分で高松に帰った。