2010年に四国で初めて出会った花

(ベスト10)


皆さんのお蔭でたくさんの花に出会うことができました。
年甲斐もなく初見の花に出会うと心がときめきます。

四国の中でもまだまだ見てない花が沢山あります。
私の独断と偏見で
今年「四国で出会い感激した花ベスト10」を選んでみました。

まずは10位から

・・・・・10位・・・・・


オオヒナノウスツボ


オオヒナノウスツボ(大雛の臼壺)ゴマノハグサ科 8月 高知

壺形の小さな花を臼や壺に見立てている。
私の見た場所は日当たりの良い少し湿った草地に5株ほど咲いていた。
大きな株は高さが2メートルもあったかな・・・。

・・・・・9位・・・・・


ダイサギソウ(大鷺草) ラン科 8月 高知

ダイサギソウは牧野植物園で見ていたが自生を見たのは初めて・・・。
一株だけ咲いていてくれた。大きくてよく目立つ・・・

ずいぶんと盗掘にあったのだろうな・・・

・・・・・8位・・・・・


スズサイコ(鈴柴胡) ガガイモ科 7月 香川

植物の会の帰りにため池に連れて行ってもらう。
そこの土手にたくさん自生していた。でも夕方でなかったのでほとんど開花していなかった。

みんなには初見と言わずに写真を撮っていたが私のウキウキする心を見透かされていたようだ。
正直者だから隠せないね・・アッハハ・・・

・・・・・7位・・・・・


シチョウゲ

そこ
シチョウゲ(紫丁花) アカネ科 10月 高知

紀伊半島、兵庫県、高知県に分布し、川岸の岩上に自生する。
高さ20〜70センチの落葉低木。


植物の会の仲間と遠征した。
もっと早い時期に行って最盛期のヒメノボタンも見たいと思っていたのだが
少し遅れてしまった。

でも何とか両方を見ることが出来た。

・・・・・6位・・・・・


シコクハンショウヅル


シコクハンショウヅル(四国半鐘蔓) キンポウゲ科 6月 高知

タカネハンショウヅルは何回も見ているがシコクハンショウヅルはなかなか
見る機会がなかった。どう違うのだろう。


萼片と花茎の付け根に突起物
あるのがシコクハンショウヅルの特徴のようだ。

う〜ん確かに変なものが付いている納得・・・

・・・・・5位・・・・・


エゾスズラン(アオスズラン)


エゾスズラン(アオスズラン)蝦夷鈴蘭 ラン科 8月 高知

遊歩道横に数株咲いていた。大きいのでよく目立つ。
茎の上部に花を総状に付けている。

・・・・・4位・・・・・


コセリバオウレン


コセリバオウレン(小芹葉黄蓮) キンポウゲ科 2月 高知

オウレン、セリバオウレンは見ていたがコセリバオウレンはまだ見ていなかった。
高さ10センチ内外の小さな花・・・
山奥の林道沿いの苔むす斜面に小さい花をたくさん咲かせていた。
葉は3回3出複葉なので他と区別できる。

・・・・・3位・・・・・


バアソブ(婆そぶ)


バアソブ(婆そぶ) キキョウ科 8月 高知

ツルニンジン(爺そぶ)は毎年山で見かけるがこのバアソブには何年も出会うことがなかった。
長い間ぜひ見てみたいと念願していた。

高知のMさんご夫妻に案内をしていただき叶うことが出来た。
田んぼの近くにあるので,すぐ草刈りをされてなくなるようだ。
今年はお地主さんに願いして残してもらったようだ。
お蔭でやっと見ることが出来た。

ツルニンジンに似ているがやや小さく全体に白い毛が散生する。
花冠の内側の上部は紫色で下半部に濃紫色の斑点がある。
この斑点を老婆の顔のそばかすに例えたようだ。

・・・・・2位・・・・・


ベニバナヤマシャクヤク


ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬) ボタン科 6月 徳島

ある日、山知り合いのFさんから徳島の名もない山でベニバナヤマシャクヤクとクマガイソウを
見たと電話がかかって来た。ベニバナヤマシャクはまだ蕾だが、たくさん自生しているよと・・・。

なに〜ベニバナヤマシャクヤク・・・
クマガイソウには余り興味がないが・・・ヤマシャクはみた〜い・・
そんなことで徳島の山に案内をしてもらうことになった。
1時間ぐらいきつい山道を歩いて着いたが、まだ少し早すぎて1輪も開花していなかった。
ザレ場の斜面に点々と生えている。


1週間後に再度行って見ることにした。今度はばっちり・・・
なんときれいな色をしているのだろう。しばし見惚れてしまった。

・・・・・1位・・・・・


シロテンマ


シロテンマ(白天馬) ラン科 7月 徳島

オニノヤガラ属で雑木林の林内に生える葉緑素のない腐生植物である。
丈が低く花や茎が淡黄白色のものをシロテンマと言う。

国ランクの
絶滅危惧1A類に指定されている。
(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)

一人で徳島に花散策に行って見つけたのだが帰って調べるまで
名前が分からなかった。
非常に珍しい植物で有ると言うことと偶然だが自分で見つけたということで
1位にランクを付けた。


・・・・・番外・・・・・


ノダケ(野竹) セリ科 9月 高知

白花のノダケは観察会で初めて出会った。
ノダケに白花があるとはこの時まで知らなかった。

今までにどこかで見ていたかもわからない・・・

セリ科は同定が難しい


タニジャコウソウ(谷麝香草) シソ科 9月 高知

ジャコウソウは何回も出会っているがタニジャコウソウにはなかなか
お目通りが叶わなかった。
人里近くの川筋でひっそりと咲いていた。
ジャコウソウに比べて花柄が著しく長いのが特徴である。


コオロギラン(蟋蟀蘭) ラン科 9月 高知ko

コオロギランはピンポイントで自生地が特定できていたのに
見つけられなかった花であった。

この花には縁がないとあきらめていたがなんと別の山で見る機会が出来た。
このことは大発見かも・・・
夕方の暗い時間帯であったのと小さいのでうまく写真に撮れなかった。
ベスト10に入ってもおかしくない花であるが暗くて花も良く分からず感激が薄かった。


スズムシバナ(鈴虫花) キツネノマゴ科 9月 高知

人里の小川沿いでたくさん花を咲かせていた。
高さ30〜80センチの多年草。
牧野植物園で見ていたので感激度は薄かった。

まだまだ、今年初めて出会った花はありますが失敗写真などで割愛しました。