2012年に四国で初めて出会った花(野草)

(ベスト10)


今年もたくさんの初見の花に出会うことができました。

皆さんはどうして、今まで、こんな花を見ていなかったのかと、
思われるものもあるかも知れませんが、私には縁がなかったということです。

こんな美しい花達に順位をつけるのは邪道ですが
私の独断と偏見で
今年「四国で出会い感動した花ベスト10」を選んでみました。

まず10位から・・・


・・・・・10位・・・・・



ソナレノギク(キク科) 11月 高知県


ソナレノギク

海岸の岩場に生える。ヤマジノギクの変種です。
茎や茎葉に毛がなく茎が太くてしっかりしているのが特徴です。
分布は高知県。


家族で足摺岬、宿毛方面に一泊で出かけ撮って来ました。


・・・・・9位・・・・・



ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科) 8月 高知県


ジャコウアゲハの幼虫

このウマノスズクサの葉は昔から見ていたのだが、なぜか花を見る機会がありませんでした。
草刈りされずに残っていた川の堤防で群生を見ることが出来ました。

おまけにこの植物を食草にしているジャコウアゲハ蝶、幼虫、さなぎまでも
一緒に・・・


・・・・・8位・・・・・



コバノトンボソウ(ラン科) 7月 香川県


コバノトンボソウ

日当たりの良い湿地に生える多年草。
茎は高さ20〜40p、葉は一個で広線形です。


目立たないので踏まれて消滅する可能性があるかも・・・
この場所に何回も行っていたのに気が付きませんでした。


・・・・・7位・・・・・



ナミキソウ(シソ科) 6月 香川県

海岸の砂地などの生える高さ10〜40pの多年草。
日本のタツナミソウ属の中で花穂を作らないのは
ナミキソウとヒメナミキだけです。


・・・・・6位・・・・・


カザグルマ(キンポウゲ科) 5月 高知県

カザグルマ

このカザグルマに今年やっと出会うことが出来ました。
自生場所は以前から教えて頂いて、知っていたのですが見る機会がありませんでした。

久しぶりに家内と二人で高知まで行って来ました。

例年より開花が遅れていていましたが、それでもたくさん咲いていました。

このでっかい花を満開の時に見れば見事な事でしょう。


・・・・・5位・・・・・



シロシャクジョウ(ヒナノシャクジョウ科) 8月 徳島県

マッチ棒ぐらいの小形の腐生殖物です。湿った薄暗い林縁の落ち葉の中から顔を出していました。

この日は徳島の南を花友達に案内をして頂き、走り回りました。
珍しい植物にもたくさん出会いましたがまだ蕾で少し残念でした。


・・・・・4位・・・・・



ツルギキョウ(キキョウ科) 9月 高知県


ツルギキョウ

山地にやや稀に生える多年草。
花は葉腋に1個ずつ付き、長さ1〜2pの柄があって下垂します。
花冠は広
鐘形で長さ1,5センチぐらい

想像していたより小さい花でした。


・・・・・3位・・・・・



イワギリソウ(イワタバコ科) 6月 愛媛県


イワギリソウ

毛の多い葉や花の形が桐を思わせ、岩上に生えるのでこの名が付いています。
渓谷の岸壁に生える多年草。


手の届く範囲にはほとんど生えていませんでした。


・・・・・2位・・・・・


サルメンエビネ(ラン科) 5月 徳島県

サルメンエビネ

赤くしわのある唇弁を猿の顔に見立てた。
温帯のブナ林などに生える多年草。


標高1200〜1300mの山の中にひっそりと咲いていました。


・・・・・1位・・・・・


キセワタ(シソ科) 8月 高知県

キセワタ


キセワタ

山地の草原に生える多年草です。
葉腋に淡紅紫色の唇形花を数個づつ付けます。


今年の1位です。
なぜかこの花を見たいと前々から思っていました。
高知のいつもお世話になっているモチモチさんご夫妻にお願いして
案内をしていただきました。


・・・・・番外・・・・・


この花達もベストテンに入っておかしくないものばかりですが花期が過ぎていたり、
写真がうまく撮れていなかったので番外にしました。



シロバナツクシコスミレ 3月 高知県

コスミレの白花のものをシロバナツクシコスミレと言うようです。



ムラサキコマノツメ 6月 愛媛県

ニョイスミレの品種で花弁の色が淡紫色を帯びたものをムラサキコマノツメと言うようです。



ヒメニラ(ユリ科) 5月 愛媛県

山野に生える小さな多年草です。
葉は花茎の基部に2個付き、先端に白色または淡紅色を帯びた花を付けます
花被片は長さ4〜5ミリです。



ウンラン(ゴマノハグサ科) 7月 香川県

海辺に生え、花がランの花にに似ているからと言われる。
高さ20〜30pの多年草です。



シノノメソウ(リンドウ科) 8月 高知県

深山に生える1〜2年草です。
高さは30〜40pになります。


私が行った時期は終盤で、咲残りの花しか見ることが出来ませんでした。
上のシノノメソウは雨に濡れた姿です。



アゼオトギリ(オトギリソウ科) 8月 徳島県

本当に田んぼの畔に咲いていました。
絶滅危惧種なので草刈りをしないようにお願いをしてるとのことです。


ウスギムヨウラン(ラン科) 6月 高知県

高さ10〜30cmの腐生ランです。
暗い樹林の下に咲いているので見つけにくいし、写真を撮るのに苦労します。


12年は以上です。
13年も沢山の初見の花に出会いたいと思っています